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医局行事・学会報告

2018.06.25
EVENT
EULAR2018に参加してきました

EULAR2018報告

免疫班 佐田憲映

オランダで行われた欧州リウマチ学会(EULAR2018)に参加してきました。今回のツアーコンダクターの林啓悟先生が素晴らしい計画を立ててくれたので、勉強面からも観光面からも非常に充実したツアーでした。改めて事前準備のご苦労に敬意を表します。

6月12日朝7時10分、岡山駅に渡辺晴樹先生と林先生と集合して関西空港まで移動。到着後10分もたたないうちに搭乗開始、と非常にスムーズな(かつ、息つく暇もないまま)出国です。オランダまでは11時間30分、時差7時間とのことだったので、飛行機ではできるだけ寝ないように、精力的に溜めた仕事をこなしました。

予定通り、現地時間の15時頃には到着です。手配されていたシャトルタクシーでホテルへ向かいます。インターネットでの情報では、日中は半そで、夜間はジャケットがあったほうがよいとのことでしたが日中でも想像以上に肌寒く、ジャケットが手放せない感じでした。

ホテルに到着してチェックインを済ませ、まずはエレベーターの狭さにびっくりです。3人と3人分のスーツケースでぎゅうぎゅうになりながらまずは部屋で休憩しました。その後、部屋の辺りが1時間ほど停電しましたが間もなく復旧しました。

18時過ぎから、まずはトラム乗り場など翌日のスムーズな移動に向けた情報収集活動へ出発です。オランダは自転車文化とのことで、自転車専用道路が歩道のすぐ横に設置されているため、横断歩道を渡って一息ついた、そこが自転車の爆走道路になっており、何度も肝を冷やしました。日本の道路が安全なことを改めて実感しました。

そんなこんなでトラム乗り場を確認していると、ライツェ広場に到着。オランダが誇るビールメーカー「ハイネケン」のお店が目に入ったのでまずは無事の到着を祝い乾杯しました。このころは19時を過ぎていたと思うのですが、全然回りが暗くならずこの辺りから私の体内時計の調子がおかしくなるのでした・・・。その後はローカルで込み合った地元の料理屋さんで地味ながらそれなりに美味しいオランダ料理と芋とビールを楽しんで、22時ごろには気絶しそうになったのでホテルへ帰りました。シャワーを浴びて、すぐに気絶したのですが、体内時計のアラームがなって、3時間後には目が覚め、再度寝付けず、これが時差というものか、と初めて実感しました。その後2時間ほど仕事をして3時ごろから再度ベッドに入り、1時間ぐらい寝たものの4時ごろには目が覚めてそのまま仕事をして朝食という感じになってしまいました。

翌日は学会の開始が午後だったこともあり、午前は市内観光のバスに乗りました。風車~ダイアモンド博物館を見学して終了。観光よりも、女性運転手さんが、おそらく助手か何かのような方に、「なぜ開けたドアを閉めないのか」という内容で散々怒り散らかしているのが印象的でした。助手のような方はトイレに入って(おそらく反省するように命じられて)帰りました。オランダでは開けたドアはきちんと閉めましょう。ツアー後には、免疫班の学会ツアーでは何となく定番になりつつあるご当地マック「クロケットバーガー」を楽しんで、いよいよ学会開始です。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の学会の中では、SLEや血管炎の分類基準が提案されることがトピックスの一つで、この日のアブストラクトセッションで発表されました。日本の患者さんのイメージと少し異なるところもあり、今後検証していく必要がありそうです。

学会終了後は山村裕理子先生と、現在PMDAに出向されている渡部克枝先生も合流し、オランダでは比較的ポピュラーであるインドネシア料理を堪能しました。ちょっとお米があると安心感が増しますね。食後はトラムに乗って運河を楽しむ観光船に乗りました。21時ごろの出発でしたので夜景を楽しむイメージかと思いきや、実際は明るく、夜景はありませんでした。私は船の中からすでに気絶しかけており、22時過ぎにはホテルに帰って気絶、しかしまだまだ体内時計は元気で、途中覚醒はなかったものの4時ごろには目が覚めてお仕事に従事するのでした。

3日目(学会2日目)は朝から学会です。情報を効率的に集めるため、別れてセッションに参加しました。私は、午前はSLE関連のセッションに参加しました。お昼前からは第3内科教室説明会ジャックのためのスカイプのセッティングです。留守番組の皆さんの華麗なチームワークで無事乱入出来ました。その後は昭和大学の先生方・留守番組の先生方とのスカイプでの臨床研究カンファレンス、研修医の藤田先生のスカイプ発表練習、とお昼ご飯の時間を潰してのスカイプタイムでした。午後はポスター発表のチェックです。興味深いものが多かったのですが、すごい数の演題数で、残念ながら全てのジャンルを網羅するのは無理でした。最近の学会では撮影の可否が書いてあるので、可能なものは写真に残しておきました。

濃厚な1日の最後は一つ星のフレンチを頂きました。サプライズな料理が多く、見て食べて楽しめる料理でした。その後はカジノへ行ってみたのですが、晴樹先生がパスポート持ってなかったので翌日へ仕切り直しとし、入場料無料券をいただいて帰りました。この日も23時過ぎには気絶するように眠りに落ちました。少しずつ体内時計のタイマーがおとなしくなったのか5時ごろまで寝られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4日目(学会3日目)も朝から参加です。午前のセッションを終えて少しポスターを見たところで、ツアコンの林先生が美術館へ行く時間を確保してくれていました。レンブラント、ゴッホ、フェルメールなど聞いたことあるかないか、作品もなんとか一つ言えるかどうかぐらいの私でも林先生の事前準備のおかげで楽しめました。美術館から午後のセッションへ戻る途中に、私の今回の目的の一つでもあったハーリングサンドにもありつけました。ニシンの塩漬けを塩抜きしたものをオイルに漬けてあるもので、刻み玉ねぎとピクルスとの相性も最高で、サービスでついていたジェネーヴァというキツいお酒との相性も良かったです。午後は会場へ帰って残りのポスター、血管炎のセッションで勉強しました。夜はオランダビールを楽しめるお店だったのですが、周りは結構怪しげなお店が多く、それなりの香りと雰囲気が漂っており、さらに路地に入っていくようなところでしたので、一瞬不安がよぎりましたが、入ってみるとお店の方もフレンドリーで、お試しセットのようなビールと原始人的な肉、クロケットセット、そしてここでもハーリングをいただきました。最後の夜、ということでホテルの近くのカジノに行ってみたところ、よくルールがわからない中、適当にボタンを押していると、最終日の学会場から空港までのタクシー代+αぐらいの資金を得ることができました。ホテルに帰って気絶する前に何とか荷支度を済ませて、最後の気絶です。5時頃起床でしたがだんだんすっきり感が増してきました。

最終日はチェックアウトを済ませて学会参加です。満を持して渡辺先生のポスターを貼りました。飛行機に間に合うように学会場を後にして空港へ向かいました。空港内でフィッシュアンドチップスを食べられたのでオランダ料理関係もほぼ食べ納め、機内で睡眠調整をして帰国。体内時計は日本のままだったようで、久しぶりの我が家ではやはり気絶しましたが翌日はすっきりでした。

留守番をしていただいた先生方、ありがとうございました。来年はスペインとのことです。いい研究をして参加できるよう頑張りたいと思います。