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スタッフ・留学生の近況報告

2006.12.01
No.4 (2006.12) 留学生からの近況報告(山名二郎先生)

平成10年卒の山名二郎です。

現在、豪州、メルボルンのMonash大学Monash Medical Centreに研究留学中です。私が所属しているグループは、Centre of inflammatory Disease(CID)のArthritis Groupで、Eric Morand助教授のもと、macrophage migration inhibitory factor(MIF)という、色々な意味で不思議な蛋白を、関節炎、SLEに関連して研究しています。

まったく関係ない話ですが、今はIELTSで高得点を取らなければいけなくなりましたが、去年までは日本の医師免許で5年間、医籍登録できていました。そのためか日本から外科、麻酔科の研修目的で来ている先生が多くおられます。同じMonash大学の他施設には岡大呼吸器外科からも研修に来ておられます。移植症例の多さが魅力のようで、症例が一施設に集まるシステムは誠に見習うべきものと実感しています。

豪州は、かつては白豪主義を掲げていましたが、宗主国、英国の低迷からアジア諸国との関係強化へ方針転換し、それ以降多くの移民が入ってきています。私の同僚もフィリピン人2人、中国人2人、アイルランド人1人、スイス人1人、オーストラリア人2人と多国籍です。

ここメルボルンは世界一公園面積の広い都市であり、本当に緑が多いです。気候は暑かったり寒かったり、1日に4つの季節が味わえると比喩されるほどですが、冬でも緑が絶えることはありません。治安は日本よりいいぐらいで、凶悪犯罪の発生率は非常に低く、特に私が住んでいるような田舎では、空き巣に備えて戸締りをきちんとするぐらいで安心して暮らせます。銃を持っているのは、警官とマフィアがらみの人たちだけのはずです。前回号の内田先生の米国ケンタッキー州に匹敵する住み易さと思われます。

すでに一年半が経過しましたが、私自身の研究はあまりパッとしません。同僚の関節炎モデル、SLEモデルの研究の手伝いなどで、なんとか結果を稼いでいます。同じCIDのIntra Vital Microscope groupは、生体内顕微鏡を使って腎炎モデル、SLEモデルなどの糸球体、脳、皮膚微小血管での生体内での白血球遊走などを研究しており、興味深い結果を見せてくれます。

乱筆乱文で申し訳有りませんが、これにて私の留学報告とさせていただきます。何らかのまとまりが出来るよう、もう少し頑張ってみようと思います。