研究グループ紹介
リウマチ・膠原病内科
(免疫グループ)
メンバー紹介
研究准教授 | 松本 佳則 | |
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助教 | 勝山 隆行 | |
准教授 | 勝山 恵理 | 学術研究院保健学域 検査技術科学分野 |
助教 | 宮脇 義亜 | 高齢者総合医療講座 |
助教 | 林 啓悟 | 新医療研究開発センター |
助教 | 片山 祐 |
大学院生 | 縄稚 翔一 | |
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志田原 健太 | ||
松本 和也 | ||
廣瀬 啓 | ||
寺嶋 悠也 | ||
久保田 菜月 | ||
辻 重智 | ||
中納 ゆうか | ||
徳永 萌 |
Research Student(医学部医学科) | 2名 |
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技術補佐員 | 2名 |
事務補佐員 | 1名 |
高知大学臨床疫学講座 特任教授 | 佐田 憲映 |
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医員 | 楢﨑 真理子 |
中野 友貴 |
海外留学中(3名)
渡辺 晴樹 | The Feinstein Institutes for Medical Research, New York, USA(2020年~) |
山村 裕理子 | University of Glasgow, UK(2020年~) |
浅野 洋介 | University of Toronto, Canada(2023年~) |
臨床実績(Clinical Practice)
-臨床-
【入院】
リウマチ・膠原病内科では多くの膠原病患者さんの入院診療を担当しています。岡山大学病院の外来症例のみならず、岡山市・倉敷市の市中病院、津山中央病院、赤磐医師会病院、中国中央病院(広島県)、姫路赤十字病院(兵庫県)、住友別子病院(愛媛県)など県内外の多くの関連病院からも症例をご紹介いただいております。
当科は伝統的にANCA関連血管炎・高安病などの血管炎症候群、全身性エリテマトーデス(SLE) や難治性の膠原病疾患が多く集まる全国有数の膠原病中核病院であり、ICU管理が必要な重症例も麻酔科をはじめとする各科と連携して診療に当たっています。不明熱などの診断未確定症例も多くの患者さんが紹介され、全身を診る膠原病内科の醍醐味を感じつつ、日々診療しています。
関節リウマチに対する生物学的製剤・JAK阻害薬、SLEに対するベリムマブ・アニフロルマブなどの生物学的製剤、ANCA関連血管炎に対するアバコパンなどの新規薬剤については短期入院での導入を行っています。漏れのないスクリーニング検査やしっかりとしたインフォームドコンセント、患者教育を行うとともに、カンファレンスで導入の可否や薬剤の選択について決定します。また腎・免疫・内分泌代謝内科学には腎臓内科も含まれているため、腎生検も当科でスムーズに行うことができ、腎病理も腎臓内科の指導医と相談しながら評価しています。
入院診療は病棟医とSV(スーパーバイザー:スタッフ指導医)がチームとなって担当します。SSV(サブスーパーバイザー)の形で若手リウマチ専門医が診療をサポートすることもあり、何気ない疑問点も遠慮なくぶつけることができる屋根瓦方式の指導体制で日々診療を行っています。毎週木曜日のカンファレンスではリウマチ・膠原病内科全員が参加し、患者情報を共有しながら治療方針について決定するとともに、担当症例以外についても勉強することでより幅広い知識の習得に役立っています。多くの国際共同治験にも参加しており、常に最新の医療を患者さんに提供できるように努めています。
<2022年度 リウマチ・膠原病内科入院症例>
【外来】
大学病院の外来診療は主にスタッフの専門医が担当していますが、初診の紹介患者さんや予約外受診症例については、スタッフの指導のもとで専攻医や若手専門医が担当しています。まず自分で問診・診察して鑑別や方針を考えた上で上級医と相談して方針を決定することで、専門外来で必要なスキルを学ぶことができます。
また、週に1-2回は関連病院でのリウマチ・膠原病内科専門外来を担当します。各病院でリウマチ・膠原病内科医のニーズは高く、多くの症例が紹介されます。外来診療で悩んだ症例については大学で相談の場を設けてみんなのアドバイスをもらいながら診療できるようにしており、独りで悩むことなく気軽に相談しながら診療を進められる環境となっています。入院診療は基本的に大学病院で行います。大学病院に入院して精査加療を行い、退院後は関連病院の外来で診療を継続することで、大学病院と同レベルの診療を関連病院でも行うことが可能となります。
【当科医師が非常勤で診療支援を行っている病院一覧】
【過去5年間でリウマチ・膠原病内科から国際誌に報告したCase Report】
- Matsumoto K, Matsumoto Y, Nawachi S, Asano Y, Katayama Y, Miyawaki Y, Katsuyama T, Katsuyama E, Nasu Y, Sada KE, Wada J. The first presentation of a case of nail-patella syndrome newly diagnosed at the onset of rheumatoid arthritis: a case report.
BMC Musculoskelet Disord. 25(1):139, 2024 - Matsumoto K, Miyawaki Y, Katsuyama T, Nakadoi T, Shidahara K, Hirose K, Nawachi S, Asano Y, Katayama Y, Katsuyama E, Takano-Narazaki M, Matsumoto Y, Mori A, Akagi S, Sada KE, Wada J. Immunosuppressive Treatment for an anti-U1 Ribonucleoprotein Antibody-positive Patient with Pulmonary Arterial Hypertension. Intern Med. 63(5):671-676, 2024
- Shidahara K, Katsuyama T, Hirose K, Matsumoto K, Nawachi S, Nakadoi T, Asano Y, Katayama Y, Miyawaki Y, Katsuyama E, Takano-Narazaki M, Matsumoto Y, Sada KE, Wada J. Infliximab biosimilar-induced lupus nephritis: A case report.
Mod Rheumatol Case Rep. 8(1):74-76, 2024 - Katayama Y, Katsuyama T, Shidahara K, Nawachi S, Asano Y, Ohashi K, Miyawaki Y, Katsuyama E, Narazaki M, Matsumoto Y, Sada KE, Wada J. A case of recurrent IgG4-related disease successfully treated with belimumab after remission of systemic lupus erythematosus. Rheumatology (Oxford). 61(10):e308-e310, 2022
- Hayashi K, Watanabe H, Yamamura Y, Asano Y, Katayama Y, Hiramatsu-Asano S, Ohashi K, Morishita M, Narazaki M, Matsumoto Y, Sada KE, Wada J. Granulomatosis with polyangiitis with obstructive pneumonia progressing to hypertrophic pachymeningitis: A case report.
Medicine (Baltimore). 100(3):e24028, 2021 - Katayama Y, Matsumoto Y, Yamamura Y, Asano Y, Hayashi K, Ohashi K, Morishita M, Watanabe H, Narazaki M, Sada KE, Wada J. Takayasu Phlebitis.
Rheumatology (Oxford). 59(12):e131-e133, 2020 - Yamamura Y, Matsumoto Y, Tadokoro K, Ohta Y, Sato K, Yamashita T, Yamamura M, Sada KE, Abe K, Wada J. Recovery from hypoxemia and Hypercapnia following noninvasive pressure support ventilation in a patient with statin-associated necrotizing myopathy: a case report. BMC Pulmonary Medicine. 20(1):156, 2020
- Asano Y, Matsumoto Y, Shidahara K, Nawachi S, Katayama Y, Hayashi K, Yamamura Y, Ohashi K, Miyawaki Y, Watanabe H, Katsuyama T, Narazaki M, Sada KE, Wada J. Refractory Psoriatic Arthritis Responding to an Increased Dose of the Anti-TNF Monoclonal Antibody Adalimumab. Annals of Case Reports. 14(7):453, 2020
- Morimoto E, Matsumoto Y, Asada R, Asano Y, Hayashi K, Hiramatsu-Asano S, Yamamura Y, Morishita M, Ohashi K, Watanabe H, Narazaki M, Kawabata T, Sada KE, Wada J. Certolizumab Pegol is Effective for Granulocyte Colony-Stimulating Factor-Mediated Disease Exacerbation in Rheumatoid Arthritis. Annals of Case Reports. 14(3):331, 2020
- Asano Y, Matsumoto Y, Miyazaki T, Ishizu A, Morizane S, Hayashi K, Yamamura Y, Hiramatsu S, Miyawaki Y, Morishita M, Ohashi K, Watanabe H, Watanabe KS, Kawabata T, Sada KE, Makino H, Wada J. Simultaneous development of IgA vasculitis and eosinophilic granulomatosis with polyangiitis. Modern Rheumatology Case Reports. 4(1):63-69, 2020
- Yamamura Y, Matsumoto Y, Asano Y, Katayama Y, Hayashi K, Ohashi K, Morishita M, Watanabe H, Narazaki M, Sada KE, Wada J. Refractory Takayasu arteritis responding to the oral janus kinase inhibitor, tofacitinib.
Rheumatology Advances in Practice. 4(1):rkz050, 2019 - Asano Y, Sada KE, Hayashi K, Yamamura Y, Hiramatsu S, Ohashi K, Miyawaki Y, Morishita M, Watanabe H, Matsumoto Y, Kawabata T, Tanaka N, Hiraoka S, Wada J. Lymphoproliferative disease in a patient with Takayasu arteritis and ulcerative colitis.
Modern Rheumatology Case Reports. 3(1):34-37, 2019 - Shidahara K, Hayashi K, Sada KE, Hiramatsu S, Morishita M, Watanabe H, Matsumoto Y, Kawabata T, Wada J. Refractory neuromyelitis optica spectrum disorder in systemic lupus erythematosus successfully treated with rituximab. Lupus. 27(8):1374-1377, 2018
教育(Education)
-学生教育-
リウマチ・膠原病内科では学生・研修医教育にも力を入れております。
学生教育では毎年8月に医学科4回生を対象にAOT(Autoimmune disease Overview Training)セミナーを行っております。関節レントゲンの見方や実際の症例を元にしたPBL、外部講師を招いて身体所見のレクチャーなど丸1日どっぷりとリウマチ・膠原病の世界を味わってもらっています。
また基本臨床実習でリウマチ・膠原病内科を回ってきた学生の中で希望者を募り、毎年4月に開催される日本リウマチ学会総会・学術集会の「近未来のリウマチ医セッション」での学会発表を経験していただいております。毎年たくさんの学生が参加され、文献検索に始まり、抄録の作成、スライドの作成、発表の準備まで指導医と二人三脚で進め、毎年素晴らしい発表をしていただいております。学生の頑張りもあり、ここ数年は毎年のように奨励賞を受賞しております。さらに学会発表だけに留まらず、そのままCase Reportとして論文化される学生もおられます。リウマチ・膠原病内科に興味があり学会発表をしたい、Case Reportを書きたいという熱い想いがある方はお気軽にお声掛け下さい。
-選択臨床実習の内容-
- 外来実習・予診
除外診断である膠原病の診断には、問診力と診察力(気づき)が不可欠です。当科での実習・研修を通してこのスキルの習得を目指します。 - 病棟実習
4週間で4症例程度担当して頂き、カンファレンスでの症例提示のノウハウを学びます。 - 教授回診時のベッドサイドショートプレゼンテーション
- 論文精読実習(1論文程度)
論文の批判的吟味は医師にとって必須のスキルです。論文精読実習では批判的吟味の習得を目指します。症例報告、臨床研究についての論文の読み方の基本を学習し、その後実際に論文を精読して吟味を行います。 - カンファレンスでの担当症例の発表
- 症例振り返り
膠原病エキスパートとのDiscussionを通じて、深い症例の理解を目指します。
-研修医教育-
腎・免疫・内分泌代謝内科での初期研修中にはリウマチ・膠原病診療だけではなく、腎疾患や糖尿病、内分泌疾患などを幅広く研修できます。どの疾患群も全身症状や合併症などを呈するため、丁寧な問診、身体所見から鑑別疾患を想起して診断していくという内科の醍醐味を味わえます。指導医の先生と相談しながら検査や治療方針を考えたり、他科への相談なども行っていただきます。また毎週の教授回診では患者さんのショートプレゼンテーションをしてもらうので、医師として必須のプレゼンテーション能力を身につけることができます。
内科専攻医研修である医師3~5年目は連携施設で内科研修を行って頂くことがほとんどで、医師6年目以降に大学病院で研修をして頂きます。Commonなリウマチ性疾患だけでなく、大学病院ならではの複雑な症例、近隣施設で診断・治療に難渋している症例など、豊富な症例を経験することができます。毎週のカンファレンスでは入院症例だけでなく、外勤先で悩んでいる症例も相談でき、グループ全体で検査方針や治療方針を検討します。その後には抄読会も定期的に行っており、最新の知見を得るとともに論文の読み方や批判的吟味の方法などを学ぶことができます。
また、初めて膠原病外来を担当する先生のために事前レクチャーも行っています。外来でよく出会う疾患への対応方法や鑑別など疾患のことだけではなく、高額療養費制度や軽症高額該当など様々な制度の話もしています。
豊富な症例と相談しやすい雰囲気の当科で楽しくリウマチ・膠原病診療をしませんか。見学も随時受け入れています。興味のある方はお気軽にご連絡下さい。
【リウマチ・膠原病内科で指導した学生・研修医の業績】
【論文】
- Nakano Y, Miyawaki Y, Sada KE, Yamamura Y, Kano Y, Hayashi K, Watanabe H, Matsumoto Y, Kawabata T, Wada J. Development of Hypertrophic Pachymeningitis in a Patient With Antineutrophil Cytoplasmic Antibody-Negative Eosinophilic Granulomatosis With Polyangiitis. J Clin Rheumatol. 25(5):e61, 2019
- Motokura Y, Watanabe H, Yamamura Y, Kano Y, Matsumoto Y, Kawabata T, Sada KE, Wada J. Cavernous Transformation and Granulomatous Epididymis in Behçet Disease. J Clin Rheumatol. 25(4):45-47, 2019.
- Imamura R, Hayashi K, Sada KE, Yamamura Y, Yamaguchi S, Morishita M, Watanabe H, Matsumoto Y, Wada J. Hemoptysis Originating from the Bronchial Artery in Takayasu Arteritis with Ulcerative Colitis. Intern Med. 58(2):293-295, 2019
- Segoe S, Sada KE, Hayashi K, Yamamura Y, Morishita M, Watanabe H, Matsumoto Y, Wada J. Antineutrophil cytoplasmic antibody-positive familial Mediterranean fever and hyperthyroidism: A case report. Medicine (Baltimore). 97(51):e13805, 2018
- Otsuka Y, Watanabe H, Kano Y, Tatebe N, Sunahori-Watanabe K, Kawabata T, Sada KE, Wada J. Occurrence of Dermatomyositis Immediately after Mastectomy Subsequent to Severe Chemotherapeutic Drug Eruption. Intern Med. 56(24):3379-3383, 2017
- Matsuo S, Hayashi K, Morimoto E, Kato A, Sada KE, Watanabe H, Takano-Narazaki M, Sunahori-Watanabe K, Kawabata T, Wada J. The Successful Treatment of Refractory Polyarteritis Nodosa Using Infliximab. Intern Med. 56(11):1435-1438, 2017
【学会発表(2018~2023年)】
【第67回日本リウマチ学会総会・学術集会(2023年4月、福岡)】
- インフリキシマブ投与中に内臓播種性帯状疱疹を発症した腸管ベーチェット病の1例. 大久保茉柚
- 高齢発症SLEの脱毛が著明に改善した1例. 秋山万理子
- COVID-19罹患後に発症した抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎の一例. 樋口朝涼香
- 多発血管炎性肉芽腫症(GPA)に対してリツキシマブ投与中にカンピロバクター菌血症を発症した一例. 川嶋帆乃
- ベーチェット病様症状を呈したパルボウィルスB19感染症の一例. 物部祥子
- 全身性エリテマトーデス(SLE)治療中に下腿浮腫、下肢運動障害が出現したサイトメガロ(CMV)脳脊髄炎の一例. 齋藤充希
【第66回日本リウマチ学会総会・学術集会(2022年4月、横浜)】
- 関節リウマチの増悪との鑑別に苦慮した両側踵骨脆弱性骨折の1例. 氏家正皓
- IgG4関連肥厚性硬膜炎に重篤な視力障害を来たし視神経周囲炎が示唆された一例. 上舞直
- 爪形成不全と肘関節脱臼を伴った関節リウマチの1例. 増田倫敦
- 動眼神経麻痺を発症した巨細胞性動脈炎の一例. 清水崇司
- 横隔膜挙上に伴う呼吸困難を合併した巨細胞性動脈炎(GCA)の一例. 松岡雅人
- 痛風性関節炎、特発性間質性肺炎発症後に多発脳梗塞を呈した顕微鏡的多発血管炎(MPA)の1例. 堀口裕紀
- 初発から40年後に診断に至った炎症症候持続TNF受容体関連周期性症候群の一例. 高嶋香菜子
- 大型血管炎が疑われた大動脈周囲悪性リンパ腫の1例. 道廣麻友
【第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(2021年4月、WEB)】
- ぎりぎりのタイミングで免疫抑制療法を回避できたMPO-ANCA高値不明熱の一例. 昆尭明
- 多発性筋炎、間質性肺炎治療中に前腕腫脹で判明した転移性結核膿瘍の1例. 上里祐賀
- 二度の急性心筋梗塞を発症した血管ベーチェットの一例. アサモアアビ
- 大動脈周囲に軟部腫瘤影を認めた多発血管炎性肉芽腫症(GPA)の一例. 末長理恵
- 胸膜炎を合併したシェーグレン症候群の一例. 大武春香
【第64回日本リウマチ学会総会・学術集会(2020年4月、WEB)】
- 悪性リンパ腫、血管炎との鑑別を要しリツキシマブが著効した関節リウマチの1例. 柿本昴佑樹
- チロシンキナーゼと骨芽細胞分化の新たな関係. 窪征宣
- 対麻痺の原因としてシェーグレン症候群に伴う横断性脊髄炎が疑われた一例. 浅川栞
- 蛋白尿・血尿が目立たず腎生検にて再燃が確定できたANCA関連血管炎の一例. 矢野愛華
- JAK阻害剤トファシチニブ(TOF)が奏功した難治性高安動脈炎の1例. 神野駿太
【第63回日本リウマチ学会総会・学術集会(2019年4月、京都)】
- トファシチニブ使用中にRamsay Hunt症候群の合併が疑われた関節リウマチ合併全身性エリテマトーデスの一例. 渡邊真衣
- 60年以上診断未確定であったRF/ACPA陽性、HLA-B27陰性強直性脊椎炎の一例. 大成千晴
- 周期性発熱の原因として膀胱尿管逆流による尿路感染症が疑われた家族性地中海熱の一例. 山本諒
- Sweet病・ベーチェット病病態の併存が考えられたHLA-B51陽性骨髄異形成症候群の一例. 藤枝弥結
- 上腸間膜動脈解離とともに再燃を認めた巨細胞性動脈炎の一例. 石川桃子
- 末梢神経障害を合併した初期巨細胞性動脈炎の一例. 伊藤知子
- 非血性水様性下痢で発症したIgA血管炎の一例. 藤田茉奈美
- 急激な溶血性貧血と腎障害で発症したSLE・強皮症合併Evans症候群の一例. 大塚勇輝
【第62回日本リウマチ学会総会・学術集会(2018年4月、東京)】
- IgA血管炎と好酸球性多発血管炎性肉芽腫症を同時発症した一例. 藤本聡子
- 周期的な発熱と胸膜炎を認めたANCA陽性甲状腺機能亢進症症例. 瀬越空人
- 高安動脈炎に静脈炎を同時発症した1例. 鴨頭実加子
- 炎症性腸疾患関連関節炎の二次無効にアダリムマブ増量が有効であった2症例. 坂本萌
- 抗MDA5抗体が病勢の指標となったclinically amyopathic dermatomyositisの一例. 今村竜太
- 門脈海綿状変化と肉芽腫性精巣上体炎を認めたベーチェット病の一例. 本倉優美
基礎研究(Basic Research)
リウマチ・膠原病内科では、炎症や代謝に関連した様々な分子に着目し、炎症を惹起するメカニズムや、膠原病の病態形成における各分子の役割について精力的に研究を行っています。
-アダプター蛋白“3BP2”に着目した膠原病の発症機序解明と新規治療法の開発-
“Cherubism(ケルビズム:小児慢性特定疾患)”は幼児期に発症し、顔面骨を中心とした炎症性骨破壊や歯牙の脱落をきたす常染色体優性の遺伝病で、2001年にアダプター蛋白“SH3BP2 (3BP2)”遺伝子のミスセンス変異が同定されました(図A)。3BP2はインテグリン受容体の下流で自身のプロリンリッチ領域やSrc homology 2 (SH2)ドメインを介してチロシンキナーゼと結合し、それを活性化してシグナル伝達を仲介する蛋白として知られていましたが、3BP2の変異がなぜ炎症性骨破壊をきたすのか、10年以上不明でした。
University of Toronto, Prof. Robert Rottapel研究室は2011年、その機序を解明しました。poly(ADP-ribose) polymerase (PARP) familyのメンバーである酵素”Tankyrase”の基質蛋白が3BP2であることを見出し(図B-1)、ADPリボシル化する(図B-2)ことを発見し、これが標識となってE3-ubiquitin ligaseの”RNF146”が3BP2に結合(図B-3)、ユビキチン化(図B-4)し、ユビキチン化された3BP2がProteasomeで分解される(図B-5)機序を解明しました。ところが、Cherubism変異を起こした3BP2はTankyraseと結合することが出来ず、その結果生じる3BP2自身の代謝障害、細胞内発現量の増加により、下流のチロシンキナーゼ(SRC/Syk)が活性化し、破骨細胞の異常活性化から炎症性骨破壊をきたすことを明らかにしました(図C)(Levaot N et al. Cell, 2011; Guettler S et al. Cell, 2011)。
Cherubismの病因解明から多くを学んだ私達は、「3BP2の正常な代謝が恒常性維持に極めて重要であり、3BP2代謝に関わる因子の欠損や機能障害が、骨代謝・免疫・炎症制御不全から、膠原病をはじめとする様々な疾患発症に関わるのではないか」と考え、病態解明及び新規治療法の開発を目指して、疾患モデルマウスを用いた研究に取り組んでいます。
-CD38に着目した全身性エリテマトーデスの病態解明と新規治療法の開発-
全身性エリテマトーデス(SLE)では、皮膚炎や関節炎など比較的軽症なものから、脳炎や腎機能障害などの重要な臓器まであらゆる臓器が障害されます。また、長期にわたる治療の間で、心血管障害や感染症が原因で亡くなる方も多い病気です。
CD38は活性化した細胞に多く発現する表面分子ですが、このCD38は健常人と比べてSLE患者さんのCD8陽性T細胞で明らかに増加していました。CD38は酵素活性を持つことも知られており、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(Nicotinamide adenine dinucleotide; NAD)を分解します。これにより細胞内代謝やNAD依存性酵素を制御する機能を持ちます。
私達は、SLE患者由来CD8陽性T細胞において、CD38が高発現することでNAD依存性酵素であるSirtuin1の活性が低下することを見出しました。さらにこれがCD8陽性T細胞の重要な機能である細胞障害能を阻害することを明らかにしました。実際、CD38の発現が高いSLE患者さんでは感染症の発症頻度が高いこともわかり、CD38の機能を抑制すれば感染症を起こさないSLEの治療薬となりうる可能性があります。今後は違う細胞種でのCD38の機能を解析中です。またNADの代謝自体がSLEにどのような影響を与えるかを検討しています。
-mTOR経路を制御するserine/arginine -rich splicing factor 1 (SRSF1)に着目したSLEの病態解明及び新規治療法の開発-
私達は、選択的スプライシング因子であるSRSF1が細胞内シグナル経路の1つであるmTOR経路を制御し、SLE患者T細胞の異常活性化に関与していることを解明しました。更に、SLE患者におけるリンパ球減少にも寄与していることや、T細胞をさらに細分化した各エフェクターT細胞サブセット、制御性T細胞におけるSRSF1の役割についても、多くの遺伝子変異マウスを使って明らかにしました。
【最近の基礎研究関連論文業績】
- Matsumoto Y (corresponding), Rottapel R (corresponding). PARsylation-mediated ubiquitylation: lessons from rare hereditary disease Cherubism.
Trends in Molecular Medicine. 29(5):390-405, 2023 - Asano Y, Matsumoto Y (corresponding), Wada J, Rottapel R. E3-ubiquitin ligases and recent progress in osteoimmunology. Frontiers in Immunology. 14:1120710, 2023
- Asano Y, Matsumoto Y (corresponding), He F, Katsuyama T, Katsuyama E, Tsuji S, Kamioka H, La Rose J, Rottapel R, Wada J.Pharmacologic inhibition of PARP5, but not that of PARP1 or 2, promotes cytokine production and osteoclastogenesis through different pathways. Clinical and Experimental Rheumatology. 41(9):1735-1745, 2023
- Matsumoto Y (corresponding), Dimitriou ID, La Rose J, Lim M, Camilleri S, Law N, Adissu HA, Tong J, Moran MF, Chruscinski A, He F, Asano Y, Katsuyama T, Sada KE, Wada J, Rottapel R (corresponding). Tankyrase represses autoinflammation through the attenuation of TLR2 signaling.
The Journal of Clinical Investigation. 132(7):e140869, 2022 - Chen PM, Katsuyama E, Satyam A, Li H, Jose Rubio, Jung M, Abdi R, Andrzejewski S, J Becherer DJ, Tsokos M, Tsokos G. CD38 reduces mitochondrial fitness and cytotoxic T cell response against viral infection in lupus patients by suppressing mitophagy. Science Advances. 8(24):eabo4271, 2022
- Asano Y, Matsumoto Y (corresponding), La Rose J, He F, Katsuyama T, Ziyi W, Tsuji S, Kamioka H, Rottapel R, Wada J. Endonuclease increases efficiency of osteoblast isolation from murine calvariae. Scientific Reports. 11(1):8502, 2021
- He F, Matsumoto Y (corresponding), Asano Y, Yamamura Y, Katsuyama T, La Rose J, Tomonobu N, Komalasari NLGY, Sakaguchi M, Rottapel R, Wada J. RUNX2 phosphorylation by tyrosine kinase ABL promotes breast cancer invasion.
Frontiers in Oncology. 11:665273, 2021 - Katsuyama T, Moulton VR. Splicing factor SRSF1 is indispensable for regulatory T cell homeostasis and function. Cell Reports. 6(36):109339, 2021
- Katsuyama T, Li H, Krishfield SM, Kyttaris VC and Moulton VR. Splicing factor SRSF1 limits IFN-γ production via RhoH and ameliorates experimental nephritis.
Rheumatology (Oxford). 60(1):420-429, 2021 - Kent OA, Saha M, Coyaud E, Burston HE, Law N, Dadson K, Chen S, Laurent EM, St-Germain J, Sun RX, Matsumoto Y, Cowen J, Montgomery-Song A, Brown KR, Ishak C, La Rose J, De Carvalho DD, He HH, Raught B, Billia F, Kannu P, Rottapel R. Haploinsufficiency of RREB1 causes a Noonan-like RASopathy via epigenetic reprogramming of RAS-MAPK pathway genes.
Nature Communications. 11(1):4673, 2020 - Katsuyama T, Martin-Delgado IJ, Krishfield SM, Kyttaris VC, Moulton VR. Splicing factor SRSF1 controls T cell homeostasis and its decreased levels are linked to lymphopenia in systemic lupus erythematosus.
Rheumatology (Oxford). 59(8):2146-2155, 2020 - Katsuyama E, Suarez-Fueyo A, Bradley SJ, Mizui M, Marin AV, Mulki L, Krishfield S, Malavasi F, Yoon J, Sui SJH, Kyttaris VC, Tsokos GC. The CD38/NAD/SIRTUIN1/EZH2 Axis Mitigates Cytotoxic CD8 T Cell Function and Identifies Patients with SLE Prone to Infections. Cell Reports. 30(1):112-123.e4, 2020
- Katsuyama T, Li H, Comte D, Tsokos GC, Moulton VR. Splicing factor SRSF1 controls T cell hyperactivity and systemic autoimmunity.
The Journal of Clinical Investigation. 129(12):5411-5423, 2019 - Suarez-Fueyo A, Tsokos MG, Kwok SK, Maeda K, Katsuyama E, Lapchak PH, Tsokos GC. Hyaluronic Acid Synthesis Contributes to Tissue Damage in Systemic Lupus Erythematosus. Frontiers in Immunology. 10:2172, 2019
- Katsuyama E, Yan M, Watanabe SK, Matsushima S, Yamamura Y, Hiramatsu S, Ohashi K, Watanabe H, Katsuyama T, Zeggar S, Yoshida N, Moulton VR, Tsokos GC, Sada KE, Wada J. Downregulation of miR-200a-3p, targeting C-terminal binding protein-2 (CtBP2) complex, is involved in the hypoproduction of IL-2 in Systemic Lupus Erythematosus-derived T cells.
The Journal of Immunology. 198(11):4268-4276, 2017 - Matsumoto Y, Larose J, Kent OA, Lim M, Changoor A, Zhang L, Storozhuk Y, Mao X, Grynpas MD, Cong F, Rottapel R. RANKL coordinates multiple osteoclastogenic pathways by regulating expression of ubiquitin ligase RNF146.
The Journal of Clinical Investigation. 127(4):1303-1315, 2017 - Matsumoto Y, La Rose J, Lim M, Adissu HA, Law N, Mao X, Cong F, Mera P, Karsenty G, Goltzman D, Changoor A, Zhang L, Stajkowski M, Grynpas MD, Bergmann C, Rottapel R. Ubiquitin Ligase RNF146 Coordinates Bone Dynamics and Energy Metabolism. The Journal of Clinical Investigation. 127(7):2612-2625, 2017
- Matsumoto Y, La Rose J, Kent OA, Wagner MJ, Narimatsu M, Levy AD, Omar MH, Tong J, Krieger JR, Riggs E, Storozhuk Y, Pasquale J, Ventura M, Yeganeh B, Post M, Moran MF, Grynpas MD, Wrana JL, Superti-Furga G, Koleske AJ, Pendergast AM, Rottapel R. Reciprocal stabilization of ABL and TAZ regulates osteoblastogenesis through transcription factor RUNX2.
The Journal of Clinical Investigation. 126(12):4482-4496, 2016
臨床研究(Clinical Research)
リウマチ・膠原病内科では多くの臨床研究にも取り組み、全国レベルで展開する関節リウマチ・SLE・ANCA関連血管炎等の多施設共同前向き観察研究も実施しています。日常診療にフィードバック可能な研究テーマを中心に取り組むとともに臨床研究の教育にも力を入れています。主な研究テーマは以下の通りです。
【全身性エリテマトーデス】
- 全身性エリテマトーデスの疾患レジストリー構築(通称:LUNA)
- Lupus registry of nationwide institutions(通称:LUNA)レジストリーを用いたクリニカルバイオバンクの構築
- 我が国の若年全身性エリテマトーデス患者の現状と妊娠転帰を含む長期・短期予後に関する前向きコホート研究(通称:PLEASURE-J)
- 全身性エリテマトーデス患者の患者報告型アウトカムの包括的測定を可能にするためのWeb疾患レジストリー構築
- 全身性エリテマトーデス患者に対する副腎皮質ステロイド薬投与量と生活の質に関する疫学研究
- 全身性エリテマトーデスにおける生活の質と最小重要差に関する研究
- トポロジカルデータ解析を用いた神経精神ループスの診断精度向上のための臨床研究
- SLE患者における代診医による診察と主治医への信頼との関連
- 全身性エリテマトーデス、2型糖尿病におけるP140関連分子の役割についての検討
【ANCA関連血管炎】
- JPVAS血管炎前向きコホート研究(RADDAR-J [22])
- COVID-19流行期前後におけるANCA関連血管炎の臨床像に関するコホート研究(通称:J-CANVAS)
- 大型血管炎および合併症と口内・腸内細菌叢との関連に関する研究
【関節リウマチ】
- 外来における関節リウマチ患者のアウトカムに関する前向きコホート研究(通称:OKRA4)
- 関節リウマチ患者に対する患者主観的評価の調査とその検討
- 関節リウマチ患者の治療抵抗性に対する睡眠障害、自己効力感と治療内容との関連:前向きコホート研究
- 関節リウマチ患者におけるFIB-4 indexを用いた生物学的製剤・JAK阻害剤の継続率並びに疾患活動性の予後予測に関する研究
【皮膚筋炎・多発性筋炎】
- 間質性肺疾患合併多発性筋炎/皮膚筋炎患者を対象とした肺病変の進行を規定するバイオマーカー探索研究
【ベーチェット病】
- ベーチェット病の病態解明および治療法の開発を目的とした全国レジストリの構築(RADDAR-J[10])
【シェーグレン症候群】
- 非翻訳長鎖RNAによるシェーグレン症候群患者の病態解析
【骨粗しょう症】
- ヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体製剤ロモソズマブ(イベニティ®)の新規使用患者の多施設共同・前向き観察研究(コホート研究)
- 骨粗しょう症患者に対するロモソズマブ(イベニティ®)使用と臨床アウトカムの検討(過去起点コホート研究)
【その他の膠原病・自己免疫疾患】
- 膠原病疾患におけるサイトカイン・ケモカインの網羅的検討
- 膠原病患者におけるバイオマーカーの検討
- 膠原病患者の末梢血単核球に関する研究
- 膠原病患者の代謝解析に関する研究
- 抜歯相当の歯性感染を有する膠原病患者の予後予測に関する研究
- 当院における自己免疫疾患患者レジストリーの構築
- 自己免疫疾患におけるACE2の役割に関する研究
- 自己免疫疾患のリスク多型の同定と機能解析
- 家族歴を有する症例における自己免疫疾患関連遺伝子に関する研究
- 新型コロナウイルス感染症の抗体価の経時的推移とワクチン複数回接種の意義に関する研究
- 保険データベース病名の妥当性の検証
- 慢性疾患を有する外来患者における主治医に対する信頼に影響する因子の検討
【JCR支部学術集会での教育講演活動】
- 2021年9月 九州・沖縄支部(62回) 佐田憲映 臨床研究キャリアアップ
- 2022年1月 北海道・東北支部(31回) 宮脇義亜 多変量解析の実際
- 2022年9月 中部支部(33回) 佐田憲映 多変量解析のための交絡とバイアスの理解
- 2022年12月 中四国支部(33回) 佐田憲映 医療ビックデータ研究
- 2023年3月 九州・沖縄支部(65回) 宮脇義亜 結果を正しく解釈するには?
- 2023年8月 近畿支部(32回) 宮脇義亜 文献の検索に関するリテラシー
- 2023年12月 中四国支部(34回) 宮脇義亜 臨床研究のつまずきポイントとその対応
【最近の臨床研究関連論文業績】
- Katayama Y, Miyawaki Y, Shidahara K, Nawachi S, Asano Y, Ohashi K, Katsuyama E, Katsuyama T, Narazaki M, Matsumoto Y, Sada KE, Yajima N, Shimojima Y, Yoshimi R, Ichinose K, Kajiyama H, Fujiwara M, Sato S, Wada J. Association of alcohol consumption and fatigue in SLE: A cross-sectional study from Lupus Registry of Nationwide Institution (LUNA) cohort. Lupus. 32(4):531-537, 2023
- Katayama Y, Yanai R, Itaya T, Nagamine Y, Tanigawa K, Miyawaki Y. Risk factors for cardiovascular diseases in patients with systemic lupus erythematosus: an umbrella review.
Clin Rheumatol. 42(11):2931-2941, 2023 - Yoshia Miyawaki, Ken-Ei Sada, Kenta Shidahara, Shoichi Nawachi, Yosuke Asano, Yu Katayama, Keigo Hayashi, Eri Katsuyama, Takayuki Katsuyama, Takano-Mariko Takano-Narazaki, Yoshinori Matsumoto, Nao Oguro, Nobuyuki Yajima, Yuichi Ishikawa, Natsuki Sakurai, Chiharu Hidekawa, Ryusuke Yoshimi, Takanori Ichikawa, Dai Kishida, Yasuhiro Shimojima, Jun Wada, Noriaki Kurita. The Association of Grit With Burnout Components (Professional Efficacy, Exhaustion, and Cynicism) Among Academic Rheumatologists: The TRUMP2-SLE Study.
J Clin Rheumatol. 29(6) 268-274, 2023 - Yoshia Miyawaki, Takao Fujii, Keisuke Anan, Masanari Kodera, Masao Kikuchi, Ken-Ei Sada, Kenji Nagasaka, Masashi Bando, Hitoshi Sugiyama, Shinya Kaname, Masayoshi Harigai and Naoto Tamura. Concordance between practice and published evidence in the management of ANCA-associated vasculitis in Japan: a cross-sectional web-questionnaire survey.
Mod Rheumatol. 33(5) 990-997, 2022 - Sada KE, Miyawaki Y, Shidahara K, Nawachi S, Katayama Y, Asano Y, Hayashi K, Ohashi K, Katsuyama E, Katsuyama T, Narazaki M, Matsumoto Y, Oguro N, Ishikawa Y, Sakurai N, Hidekawa C, Yoshimi R, Ichikawa T, Kishida D, Shimojima Y, Kurita N, Yajima N. Grit personality of physicians and achievement of treatment goals in patients with systemic lupus erythematosus.
Rheumatology. 62(6):2154-2159, 2022 - Ken-Ei Sada, Yu Katayama, Yosuke Asano, Keigo Hayashi, Yoshia Miyawaki, Keiji Ohashi, Eri Katsuyama, Takayuki Katsuyama, Mariko Takano-Narazaki, Yoshinori Matsumoto, Ryusuke Yoshimi, Yasuhiro Shimojima, Shigeru Ohno, Hiroshi Kajiyama, Kunihiro Ichinose, Shuzo Sato, Michio Fujiwara, Nobuyuki Yajima. Association of one-point glucocorticoid-free status with chronic damage and disease duration in systemic lupus erythematosus: a cross-sectional study.
Lupus science & medicine. 9(1), 2022 - Keigo Hayashi, Ken-Ei Sada, Yosuke Asano, Yu Katayama, Keiji Ohashi, Michiko Morishita, Yoshia Miyawaki, Haruki Watanabe, Takayuki Katsuyama, Mariko Narazaki, Yoshinori Matsumoto, Nobuyuki Yajima, Ryusuke Yoshimi, Yasuhiro Shimojima, Shigeru Ohno, Hiroshi Kajiyama, Kunihiro Ichinose, Shuzo Sato, Michio Fujiwara, Jun Wada. Real-world data on vitamin D supplementation and its impacts in systemic lupus erythematosus: Cross-sectional analysis of a lupus registry of nationwide institutions (LUNA). PloS one. 17(6) e0270569, 2022
- Yoshia Miyawaki, Sayaka Shimizu, Yusuke Ogawa, Ken-Ei Sada, Yu Katayama, Yosuke Asano, Keigo Hayashi, Yuriko Yamamura, Sumie Hiramatsu-Asano, Keiji Ohashi, Michiko Morishita, Haruki Watanabe, Mariko Takano-Narazaki, Yoshinori Matsumoto, Nobuyuki Yajima, Ryusuke Yoshimi, Yasuhiro Shimojima, Shigeru Ohno, Hiroshi Kajiyama, Kunihiro Ichinose, Shuzo Sato, Michio Fujiwara, Hajime Yamazaki, Yosuke Yamamoto, Jun Wada, Shunichi Fukuhara. Association of glucocorticoid doses and emotional health in lupus low disease activity state (LLDAS): a cross-sectional study. Arthritis research & therapy. 23(1) 79-79, 2021
- Eri Katsuyama, Yoshia Miyawaki, Ken-Ei Sada, Yosuke Asano, Keigo Hayashi, Yuriko Yamamura, Sumie Hiramatsu-Asano, Michiko Morishita, Keiji Ohashi, Haruki Watanabe, Takayuki Katsuyama, Mariko Narazaki, Yoshinori Matsumoto, Jun Wada. Association of explanatory histological findings and urinary protein and serum creatinine levels at renal biopsy in lupus nephritis: a cross-sectional study. BMC nephrology. 21(1) 208-208, 2020
- Keiji Ohashi, Ken-Ei Sada, Yosuke Asano, Keigo Hayashi, Yuriko Yamamura, Sumie Hiramatsu Asano, Yoshia Miyawaki, Michiko Morishita, Eri Katsuyama, Haruki Watanabe, Noriko Tatebe, Mariko Narazaki, Yoshinori Matsumoto, Katsue Sunahori-Watanabe, Tomoko Kawabata, Nobuyuki Yajima, Jun Wada. Risk Factors for Chronic Damage Accumulation Across Different Onset Eras in Systemic Lupus Erythematosus: A Cross-sectional Analysis of a Lupus Registry of Nationwide Institutions (LUNA). Acta medica Okayama. 74(3) 191-198, 2020
- Michiko Morishita, Ken-Ei Sada, Keiji Ohashi, Yoshia Miyawaki, Yosuke Asano, Keigo Hayashi, Sumie Hiramatsu Asano, Yuriko Yamamura, Haruki Watanabe, Mariko Narazaki, Yoshinori Matsumoto, Tomoko Kawabata, Nobuyuki Yajima, Jun Wada. Damage accrual related to pregnancies before and after diagnosis of systemic lupus erythematosus: a cross-sectional and nested case-control analysis from a lupus registry. Lupus. 2019
- Keiji Ohashi, Ken-Ei Sada, Yu Nakai, Shun Matsushima, Yosuke Asano, Keigo Hayashi, Yuriko Yamamura, Sumie Hiramatsu, Yoshia Miyawaki, Michiko Morishita, Takayuki Katsuyama, Eri Katsuyama, Haruki Watanabe, Noriko Tatebe, Mariko Narazaki, Yoshinori Matsumoto, Katsue Sunahori Watanabe, Tomoko Kawabata, Jun Wada. Cluster Analysis Using Anti-Aminoacyl-tRNA Synthetases and SS-A/Ro52 antibodies in Patients With Polymyositis/Dermatomyositis.
Journal of clinical rheumatology: practical reports on rheumatic & musculoskeletal diseases. 25(6) 246-251, 2019 - Michiko Morishita, Ken-Ei Sada, Yoshinori Matsumoto, Keigo Hayashi, Yosuke Asano, Sumie Hiramatsu Asano, Keiji Ohashi, Yoshia Miyawaki, Eri Katsuyama, Haruki Watanabe, Tomoko Kawabata, Jun Wada. Risk factors for cytomegalovirus infection in patients with antineutrophil cytoplasmic antibody-associated vasculitis. PloS one. 14(7) e0218705, 2019
- Keigo Hayashi, Keiji Ohashi, Haruki Watanabe, Ken-Ei Sada, Kenta Shidahara, Yosuke Asano, Sumie Hiramatsu Asano, Yuriko Yamamura, Yoshia Miyawaki, Michiko Morishita, Yoshinori Matsumoto, Tomoko Kawabata, Jun Wada. Thrombocytosis as a prognostic factor in polymyalgia rheumatica: characteristics determined from cluster analysis.
Therapeutic advances in musculoskeletal disease. 11 1759720X19864822, 2019 - Y Miyawaki, K Sada, Y Asano, K Hayashi, Y Yamamura, S Hiramatsu, K Ohashi, M Morishita, H Watanabe, Y Matsumoto, T Kawabata, J Wada. Progressive reduction of serum complement levels: a risk factor for relapse in patients with hypocomplementemia in systemic lupus erythematosus. Lupus. 27(13) 2093, 2018
- Yoshia Miyawaki, Ken-Ei Sada, Yosuke Asano, Keigo Hayashi, Yuriko Yamamura, Sumie Hiramatsu, Keiji Ohashi, Michiko Morishita, Haruki Watanabe, Yoshinori Matsumoto, Katsue Sunahori-Watanabe, Tomoko Kawabata, Jun Wada. An open-label pilot study on preventing glucocorticoid-induced diabetes mellitus with linagliptin. Journal of medical case reports. 12(1) 288-288, 2018
- Noriko Tatebe, Ken-Ei Sada, Yosuke Asano, Sonia Zeggar, Sumie Hiramatsu, Yoshia Miyawaki, Keiji Ohashi, Michiko Morishita, Takayuki Katsuyama, Eri Katsuyama, Haruki Watanabe, Mariko Narazaki, Katsue Watanabe, Tomoko Kawabata, Jun Wada. Anti-SS-A/Ro antibody positivity as a risk factor for relapse in patients with polymyositis/dermatomyositis. Modern rheumatology. 28(1) 141-146, 2018
キャリアパス
当科では、様々なキャリアパスを選択することが可能です。
実例1.
卒後1~2年目:A病院で初期臨床研修
卒後3~5年目:A病院で後期臨床研修(うち1年間は地域医療研修)
卒後6年目:帰局し、大学院入学
大学病院病棟医として1年間の専門医研修+B病院で外来と当直
卒後7年目:上級医の指導を受けながら研究開始+C病院で膠原病外来
実例2.
卒後1~2年目:D病院で初期臨床研修
卒後3年目:E病院で後期臨床研修
卒後4年目:第1子出産(産休・育休)
卒後5年目:復帰し、E病院で後期臨床研修再開
卒後7年目:大学病院病棟医(女性支援枠)として専門医研修+F病院で膠原病外来