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医局行事・学会報告

2019.07.30
EVENT
臨床研究のサマーキャンプ(CRC-SC)

免疫班の林です。2019年7月13~14日、免役班の夏の年中行事として恒例になりつつある臨床研究のサマーキャンプ(CRC-SC)に参加しましたので報告致します。本年は京都にある関西セミナーハウスという宿泊施設で行われ、当科からは佐田憲映先生、渡辺晴樹先生、松本佳則先生、宮脇義亜先生、浅野洋介先生が参加しました。

このサマーキャンプは、臨床研究を行うのに際し、合宿形式で互いに意見を出し合いながら、研究デザインを実際に研究が開始できる形へとブラッシュアップしていくことを目的としています。本年は、岡山大学も参加しているSLEレジストリでの研究を主体に昭和大学の先生方が幹事となり、岡山大学、昭和大学、横浜市立大学、長崎大学と4大学からそれぞれ研究課題を出し、さらに福島県立医科大学、信州大学、埼玉医科大学からの先生もご参加下さり、大変賑やかで実りある合宿となりました。

 

1日目には、各施設より研究課題を発表し、その後発表の中でいただいたご意見を踏まえ、各グループで研究デザインを完成させていきました。さらに、今回は参加施設が増えたこと

もあり「ワールドカフェ方式」という新しい形でのグループワークが行われました。これは、施設ごとのグループワークを一度解体し、1名を除いてメンバーと入れ替えグループを再構成し、同じ課題を新たなメンバーの視点から討議していくものです。同一施設内でのグループでは、思いつかなかった新たな視点が発見できたり、細かな事項にとらわれていたところを軌道修正ができたりと研究にとって有意義なのはもちろん、様々な先生とコミュニケーションをとることができ、2日目以降の討議がより活発になりました。

 

 

ところで例年は2日目に研究デザインを完成させるべく1日目の夜は断酒(?)が恒例でありましたが、今年はいつもと様子が違いました。事前に幹事の先生より2日目の懇親会用に各施設でお酒などがあれば、宿泊施設に送ってくださいとご連絡があったのですが、当日到着してみると業務用の冷蔵庫一杯に全国から集められたお酒が結集しておりました。というわけで、これらを消費すべく1日目から予定終了後に宴会が行われました。

 

2日目は朝に宿泊施設周辺の散歩をするところからスタートしました。気持ちのよい雨上がり空気の中、京都らしく鷺森神社や曼殊院をめぐりながらの散策となりました。その後会議室に戻り、研究デザインを完成されるとともに、研究に必要な書類の作成や学会発表や論文発表までのロードマップの作成を行い、終了後にすぐに研究開始できるようにしていきました。最後の成果発表では、各施設がブラッシュアップされた研究デザインと研究計画を発表、これまでのグループワークで互いの研究への理解が深まっていたことでさらに活発な討議が行われました。夜には待ちに待った懇親会で、さながら全国お酒見本市のラインナップの中、施設や学年の垣根を超え、ともに臨床研究を行う仲間として絆を深めることができました。さて、あれほどあったお酒はどうなったか、、、よく覚えていません。

 

全日程を通して、臨床研究における様々な視点が学べたことはもちろん、たくさんの仲間が増え、今後の研究・学会活動が益々楽しく有意義なものになるものと感じています。