医局行事・学会報告
今年で9回目となるAOT(Autoimmune disease Overview Training)を行いました。当日の約2週間前から参加者には体調記録用紙の記載と提出が必要でしたが、その中でもモチベーションの高い医学部4回生5人が参加してくれました。
当日は教授の開会宣言に始まり、昭和大学リウマチ膠原病内科、高橋良先生の特別講演と続きましたが、この特別講演は昨年コロナ禍のため断念したプログラムで、今年はウェブセミナー形式でようやく実現することができました。バイタルサインに関する症候学を中心とした実践的かつ聞きごたえのある内容でした。講演中の高橋先生と参加者とのやり取りでは、医学部4回生とは思えない回答のレベルの高さに驚かされました。セミナー終了後のアンケートを見ると、理論付けて理解する事で記憶に残りやすかった、症候論の著書+α の情報を得ることができた、実際にベッドサイドで患者さんから直接感じて病態を想像するレクチャーも受けてみたかった、等の声が寄せられていました。その後のプログラムも、臨床実習前にぜひ知っておいてほしい、関節レントゲンの読み方、カルテの書き方に関するレクチャーと続き、午後からはケーススタディーを用いたグループワークでほぼ1日かけてリウマチ膠原病学の面白さを体感いただきました。ご参加いただいた皆さまに来年から始まる病棟実習で再びお会いすることを楽しみにしております。最後にAOT2021の開催をサポートして下さったスタッフ、事務補佐員の皆さまに心より感謝申し上げます。
リウマチ膠原病内科 宮脇 義亜