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医局行事・学会報告

2022.08.30
EVENT
2022.8.27 AOT (Autoimmune disease overview training)セミナーを開催しました

膠原病の診察・検査・臨床的思考プロセスを体験いただくことをテーマとして、毎年夏にリウマチ膠原病科が開催しているAOTセミナーですが、今年は記念すべき第10回目を行うことができました。今年はAOT史上最多となる9人の医学部4回生さんが夏休みにもかかわらず参加してくれました。

例年通り和田教授に開会の辞をいただき、長く患者さんをフォローする醍醐味をお話しいただきました。また、今回は念願かなって、昭和大学リウマチ膠原病内科の高橋良先生の身体所見の実践講義を対面でいただくことができました。CBTが迫る4回生にはもってこい、と思いきや、CBTでは学べない臨床に活きる胸部の打診の大切さから始まり、聴診器の特徴、解剖学を交えた血管炎のお話しをいただきました。早く臨床に出て患者さんを丁寧に診療したい、と思わせてくれる素晴らしい講義でした。きっとこのセミナーに参加してくださった学生さんは、ポリクリで打診のよい音を響かせてくれるだろうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

続いて松本佳則先生から関節X線の読み方を学びました。レントゲン写真に最初は戸惑っていましたが、だんだんASBCDに沿って最後には一通りの手の関節レントゲン写真を読み解くことができるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

また、ランチョンでは佐田先生からカルテの書き方、研究の視点の重要さを軽快なトークで紹介いただき、これできっと膠原病の複雑な症例もわかりやすいカルテを書けるようになると思います。

 

 

 

 

 

 

 

午後の目玉のPBLでは、3グループに分かれて鑑別診断、検査所見の提案、最終診断と治療まで検討しました。いつも学生さんの優秀さには驚きますが、ここでもみんなの知恵を出し合って正解にたどり着き、我々の予想を超えたところまで考察できる部分もあり、とても有用だったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

第10回となりましたが、毎年改善を重ねてここまで続けることができました。我々も、集まってくれる学生さんが楽しめるよう今後もブラッシュアップをしていきたいと思います。細部の備品や事務処理をサポートくださる和泉さんをはじめとした秘書様方にもここでお礼を申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

次回の幹事を見事引きあてました片山先生、来年もよろしくお願いいたします!

文責:リウマチ膠原病科 勝山恵理