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スタッフ・留学生の近況報告

2020.11.02
渡米の御報告  渡辺晴樹先生
 令和2年9月に米国ニューヨーク州に渡り、10月よりThe Feinstein Institutes for Medical Researchに研究留学させて頂いております。無事渡米できましたので、ご報告させて頂きます。渡航に際し医局や関連病院の先生方に大変お世話になりましたことを厚く御礼申し上げます。
 留学の準備は新型コロナウイルスの流行前に開始しておりビザも取得できておりましたので、感染の状況をみながら出発時期を検討しました。渡米時はGo Toキャンペーンも始まっており国内線はそれなりに人がいたのですが、国際線に移動すると人はまばらになり店も多くが閉店していました。飛行機内も乗客は少なく、非常に快適に過ごすことができました。空港や機内、税関での体温測定やPCRなどの検査は一度もありませんでした。入国後も特に行動制限なく生活のセットアップを開始することが出来ましたが、職場の規定で2週間出勤することができませんでした。さらに役所が閉まっていたり、研究所の事務方が在宅勤務になっていたりして手続きに手こずり、現在も生活環境を整える途上にあります。
閑散とした空港とNYの夜景
閑散とした空港とNYの夜景
 留学先は大学病院を含む多数の病院を傘下に収める民間医療組織Northwell Healthによって運営される、炎症や自己免疫・脳科学などに強みを持つユニークな研究所です。私は自己免疫疾患部門に属し、補体の1つC1qに着目した恒常性維持機構の解明に取り組む上司のSon Myoungsun准教授から分子生物学の手ほどきを受けつつ、これから始めるプロジェクトを練っているところです。NIHより多くのグラントを獲得しているリウマチ医でもあるBetty Diamond主任教授の指導も受けられ、研究環境は恵まれている印象です。基礎医学的な仕事中心になりますが、臨床的な視点を忘れずにしっかり頑張りたいと思います。なおこちらでは室内はマスク着用義務がありますが、会議は約6フィート離してオンサイトで行われています。

緊張の初プレゼンの後、Son先生と

 生活の拠点はPort Washingtonというマンハッタンから30 kmほど東に離れた海沿いの綺麗な治安の良い街で、日本人も多く住んでいます。新型コロナウイルスの先行きはまだまだ見通せませんが、状況が改善し当地へお越しになる際には是非ご連絡下さいましたら幸いです。

近所には海辺を散歩できる公園が多くあります。下は研究所に勤める救急医の先生方と。

現在のところ室内で飲食が楽しめます。自由の女神もsocial distancing中です