スタッフ・留学生の近況報告
(文責:森下美智子)
夏の免疫班セミナー
リウマチ・膠原病グループでは毎夏、医学科4年生を対象としたセミナー(Autoimmune disease Overview Training;AOTセミナー)を開催しています。これは臨床講義を終えてこれから始まる臨床実習を前に、実臨床の楽しさを知る足掛かりとして自己免疫性疾患について幅広く学んでもらうことをコンセプトに、数年前からオリジナルに企画し、始めた会です。内容としては実際に患者さんを診させてもらったり(ご厚意によりボランティアでご協力いただいています)、レントゲン写真を読影したり、実症例をもとにグループディスカッションを行ったりしています(もちろん親睦会もあり♪)。
そんなAOTセミナーも4回目を数え、今年は8月26・27日の二日間にわたって行いました。今回は参加者3名と、前年度に比べ幾分小ぶりとなりましたがその分、密度の濃い実習にすべく直前まで内容のブラッシュアップを図りました。ベテランの患者さん(我がセミナーに高頻度にご参加くださっています)、新規の患者さんにもご協力を仰ぐことができ、学生さんにもじっくり実習に取り組んでもらいました。
「AOT」は免疫班で独自に命名したものですが、実はA(あ)んなことやこんなことも、O(お)もうがままに、Trainingできるし、しちゃうよ! …といった意味も込められています。今後もさらに充実したセミナーが継続できるよう、励んでまいります。
スポーツの秋、別れと旅立ちの秋
台風一過、天高く馬肥ゆる秋とはいきませんでしたが9月22日、初参加となる留学生も交えて免疫班でプロ野球観戦に行ってきました。試合は広島vs.阪神戦で、すでに9月10日に25年ぶりのリーグ優勝(どちらがとは言わずもがな)を果たしたあとですので、当日は消化試合だったわけですが、チケットは売り切れ、会場はほぼ鯉一色となっておりました。広島は後攻、4回・6回と阪神に得点され、2-0。7回裏では代打・新井選手の登場に一気に場内が沸いたもののファウルフライで3アウト。さらに8回表にも2ランホームランを浴び、9回裏で今季絶好調の鈴木選手によるホームランで1点を返したものの、結局4-1で残念な結果となりました。これまでも応援に出掛けるとそのチームが勝った試しがないのは何の因果でしょうか…。ともあれ個人的には、昨年度うまくできなかったジェット風船のふくらましが今回スムーズにいったので満足でした。
夜は今月末に中国に帰られる留学生の颜さん (颜明露; Minglu Yan)の壮行会でした(近況報告No.36にも颜さんの紹介があります)。好奇心旺盛な颜さんはすでに3回目の広島だそうですが、初めての野球観戦では横からのルール解説を聞きつつ、一緒に盛り上がってくれました。原爆ドームを通り過ぎたところにあるイタリア料理店で地元産の焼牡蠣や大好きな肉料理を堪能しました。いつも元気で笑顔いっぱいの颜さんからは私たちもパワーをもらっていますが、お別れの挨拶ではこの1年で基礎研究が学べてとても充実した研鑽期間を過ごせたこと、初めのうち心を占めていた「淋しい」の気持ちが今では「楽しくて仕方ない」に変わったことへの感謝の言葉をもらい、こちらも胸いっぱいになりました。(一部の先生は0次会でのお好み焼きも詰まって腹いっぱいでもあったようですが)また一回り成長されて日本に戻ってこられることを心待ちにしています。多保重!再见!