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スタッフ・留学生の近況報告

2006.10.27
No.2 (2006.10) 留学生からの近況報告(内田治仁先生)

 

平成11年入局の内田といいます。

2006年7月より、米国Kentucky大学のCardiovascular Research Centerに留学し、Alan.Daugherty教授のもと、動脈硬化症と大動脈瘤についての基礎研究を行っています。

大学のあるレキシントンは非常に緑豊かな小さな街で、私のアパートではりすや野兎が出没します。またケンタッキー州はダービーで知られる競馬が有名で、おかげでそこらじゅうに牧場があります。治安もよく、日本の自動車会社の工場などがあるため日本人が比較的多くすんでいるので生活しやすいのも特徴のひとつです。

私の所属するラボは、ポスドク4名(私を含む)とGraduate Student2名及び、テクニシャン5名で、日本人は私だけです。Daugherty教授はCardiovascular Research CenterのChairをかねておられる偉い先生で、多忙を極めていますが、非常に明るい人柄で誰からも好かれる人格者です。声が低いのと独特の英国訛りの発音のため、ラボのメンバーでも50%くらいしか聞き取れないらしいので、こちらは慣れるまで大変です。私はまだまだ慣れません。

今までの日本での仕事と違って、当直もなく、また無駄な雑用に時間をとられることもないので、毎日ひたすら実験に没頭できます。したがって夜や土日は家族とゆっくり過ごせる時間をもて、おかげでこちらにきて良く眠れますしストレスもなく肌の調子もいいです。

さて、私は日本で特にすごい仕事の実績をあげてから留学をしたわけではありません。ひたすら留学したい、という熱意だけでやってきました。昨年、当科の槇野教授に留学のことでご相談しました。留学してから必要なことはまた学んだらよい、まずは行くことが大切、そして必死にがんばりなさい、というありがたいお言葉をいただき、すっかりその気になってしまい、じゃあいっちょういってくるか、という気持ちでDaugherty教授のところに単身乗り込み、その熱意を買っていただいて現在があります。もし留学をしたいと考えておられる方には、そういう方法もありますので、ご一考ください。

こちらにきてまだ間もないですが、米国と日本との文化の差、考え方の差を感じています。それぞれの良い面、悪い面を体感できることは今後の私の人生においても大きな財産となることと思っています。仕事以外のこともしっかり学んでいきたいと思っています。私のラボの詳細については、以下のWebをご参照ください。同時に他のラボの情報も見れると思います。質問などありましたらいつでもご連絡ください。では。

http://www.mc.uky.edu/cvrc/faculty/daugherty-alan/