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医局行事・学会報告

2019.12.13
EVENT
学会報告 (ACR2019)③

アメリカリウマチ学会(ACR)2019が開催される後編(魅惑のアトランタ編)を担当いたします免疫班の勝山Tです(前編中編はこちら)。

私は11月9日、佐田先生、林先生より一足先にボストンからアトランタ入りいたしました。ボストンからは国内線で約3時間。あっという間です。同日は氷点下まで冷え込む寒さでしたので南部のアトランタで温暖な日々を、と期待しましたが気温もそれほど変わらず風も強かったのでコートは必須でした。研究室の新旧メンバーとの懇親会に急遽連行されたため渡辺先生をお待たせすることになりましたが、無事合流。スペイン料理のレストランでパエリアを楽しみながら1年ぶりの再会を満喫しました。

さて翌日からは学会本番です。毎年のことですが、初日は朝一番のYear in Reviewというセッションで今年1年間の臨床・基礎の進歩をコンパクトにまとめてくださいます。朝早くから多くの参加者で賑わっており改めてACRの熱気を感じました。私はポスター発表だけでしたが、多くの質問をいただいて今後の研究の方向性へのヒントをもらうこともできました。ポスター会場が広大なのも例年通りで連日足を棒にしながら膨大な発表を見て回っておりました。今回で6回目の参加になりますが、基礎・臨床ともに変化・進歩は目まぐるしく、新しい薬剤、機器、解析方法なども次々と発表されており、日々の勉強の重要性を認識させられます。ACRには過去のラボメンバーや学会で知り合った先生方など懐かしい皆様が世界中から集まってきますし、日本の他大学の先生ともたくさんお話する機会があります。個人的には皆様のご活躍に刺激をもらえるのもACRのいいところだと思っております。

 

 

 

 

 

 

 

ボストンでは勝山家総出でツアーコンダクターをさせていただきましたが(といってもお食事のオーガナイズだけですが・・)、アトランタでは林先生が全てを取り仕切ってくださいました。お宿はアパートメントタイプのお部屋に4人仲良くお泊まり。相部屋は以前にも何度かありましたが、それほど気兼ねなく一緒にお泊まりできるのは仲良しさんな証拠かもしれません・・・でもベッドは別ですよ、念のため。アトランタは1996年にオリンピックが開催された都市で、近代的な高層ビルに圧倒されました。特に宿泊先からの夜景、朝焼けは大変美しく棒になった足を休ませながらしばし見惚れておりました。そんなリラックスした雰囲気の中でも、アメリカで大流行している「コンマリ -人生がときめく片づけの魔法-」 をBGMに黙々とパソコン仕事を続けている林先生は、デキる男のオーラを全身から醸し出しておりました。

ボストンではロブスターなど海の幸が有名ですが、アトランタは南部料理がおすすめとのことで、林先生は素敵なレストランを予約してくださっていました。南部料理といってもあまりピンとこないかもしれませんが、コーンブレッドやグリッツ(トウモロコシのお粥)などが名物とのことで早速注文。また、ナマズの唐揚げという変わり種にもトライ。これが意外にふわふわで美味しかったです。また、短時間でしたが学会会場に隣接するコカ・コーラ博物館も見学しました。ひたすらコーラのレシピがどれだけ秘密かを煽る構図でしたが、世界中のコカ・コーラ社製品が試飲できたのは楽しかったです。ただ、日本の製品の代表がジョージアのコーヒーでも綾鷹でもなく、ベジータベータだったのは謎すぎました。コーラより美味しいものは試飲させないという方針なのでしょうか・・・

ボストン、特にハーバード関連病院が集結する地区は治安が非常によく、先日13年ぶりに殺人事件が起こったとニュースになったほどですが(私の住むBrookline cityで。ボストンでも治安の悪い地域はあります)、アトランタは治安についてのあまり評判はよろしくありません。学会会場周辺などはそれほどでもありませんが、一歩裏通りに入るとガラッと雰囲気が変わるのがアメリカの怖いところ。「治安が悪い」のレベルが日本と違うので注意が必要です。極力徒歩移動は避けUberなどで移動したのですが、車窓からはなかなか近寄りがたいオーラを放っている場所もありました。深夜にラボから歩いて帰ったり勝山E先生も早朝からジョギングしたりしていますが、同じアメリカでもボストンの常識が通じるわけではないと痛感した瞬間でした。

そんな楽しい数日間もあっという間に終わりを迎え、最終日には学会会場から空港に向かう皆様をお見送りしました。久しぶりにたくさんお話できて大変充実した日々でした。また日本でお会いできることを楽しみにしております!